4.消費生活アドバイザーとしての役割

 (1) 従来の仕事を通してコンプライアンス経営促進へ

   消費生活アドバイザーは企業と消費者のパイプ役として、
  企業内において、あるいは企業外において、さまざまな形で企業と消費者の共生を図るべく、
  さまざまな活動を行なってきた。
  具体的には、
     @企業への提言、消費者への啓発・支援、行政への提言
     A商品・サービスの提供の場面における実質的な広告、勧誘、販売、表示などにおける提案等
     Bお客様部部門における苦情処理   
                        などである。

   そのなかでもコンプライアンス経営にとって重要なのが、企業のお客様部門である。
  企業と消費者の貴重な接点として、消費者や社会の意識を一番身近に感じることのできる部署として、
  消費者からの相談・苦情対応によって消費者満足を実現することにとどまらず、
  コンプライアンス経営の重要な柱となる、あるいは企業をコンプライアンス経営体制へと促す
  リーダー的な役割を果たしていくべきではないだろうか。
  また企業外においては企業のコンプライアンス経営の重要性を提言する役割も大きい。