A 「専門家」の使命・役割とは

     さて、企業・消費者・行政・マスコミがそれぞれの役割と責任を果たす際に、
    重要な関わりを持つ存在として、「専門家」が挙げられます。
    ここでいう専門家とは、大学や企業、行政機関、団体等の「研究者」や、
    各分野における直接の「担当者」「有資格者」などのうち、
    コンプライアンスや安全といった分野に精通している人たちを指します。
    これらの専門家は、消費者の適切な判断・行動を促すための大きなカギを握る存在といえます。

     専門家・行政が一体になった形での消費者向け情報発信のよい例として、
    神戸市消防局ホームページの「車両火災とリコール制度について」という報告をご紹介します
    (http://www.city.kobe.jp/cityoffice/48/life/8rkoru16.html)。
    ここでは、リコールを出したメーカー車の火災は、リコール対象となった自動車の
    構造・装置だけが原因ではないということを、実際の車両火災事故の特徴と原因の
    因果関係の実例を挙げて説明し、さらには火災を防ぐためのアドバイスまでも行っています。
    消費者が風評に流されることなく、冷静に正しく判断するための情報提供となっている点において、
    とても評価できる内容といえます。

     世の中のしくみが複雑になり、技術レベルの高い製品が次々と登場し、
    専門家に求められる役割は、今まで以上に増しています。ぜひ、客観的で正しい、
    最新の知識・情報を、行政やマスコミを通じて提供し、
    今後とも消費者の適切な判断を促していただきたいと考えます。