8:事例2 「車両火災の報道」に関して
@ 「マスコミ」の使命・役割とは
クレーム隠しをしたあるメーカーの自動車が"各地で炎上している!"と、
連日報道された時期がありました。しかし、実は、車両火災そのものは全国で年間約8000件
(図表8:出典 平成15年度版消防白書)も発生しており、一社に限ったことでもありません。
炎上の原因も、放火をはじめ、整備不良による機器の不具合など様々です。
このような「事実・データ」もあわせて報道されればよいのですが、偏った情報だけでは、
いたずらに消費者の不安を煽り、また「そのメーカー車でないから私は大丈夫」といった
誤解からくる油断にも繋がります。発生した際の報道量と比べて、原因の究明や改善状況など、
継続した取材による事件や不祥事についての「その後」が伝えられることが少なく、
時間の経過と共に風化する傾向も見逃せません。
消費者に情報を提供するマスコミには、「消費者に必要な情報」「消費者が知りたい情報」に
焦点をあてた報道をすること、事件・不祥事をセンセーショナルに報道するのではなく、
情報を偏りなく正しく伝えることが求められます。また、新しい事件が起きると、
以前の事件はすぐに記憶から消えてしまいがちですから、一過性のものとしないために
「その後の情報」、特に「事件・不祥事の最終結果と、当該企業の近年の取組み」についての
報道までフォローすることが、マスコミの使命と考えます。
【図表8】


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