第15回消費生活問題研究成果発表会 最優秀賞受賞 

食品関連企業におけるコンプライアンス経営への取組みについて
〜 消費者との信頼関係構築への課題 〜

コ ン プ ラ イ ア ン ス 経 営 研 究 会
研究調査班: 古谷、紀平、五味、平島、山縣、野口

                                           2004年1月〜3月  
  
 1.食品関連企業の調査にあたって

  食料品は生活に身近で不可欠なものであるうえに、
 昨今の健康志向の高まりや安全不安などが背景となって、
 消費者は原材料や栄養素などの情報に大きな関心を持っている。
 一方、2000年に始まった食をめぐる不祥事や商品の自主回収事件の続発は
 消費者の企業への信頼を大きく揺るがす事態を招いている。

  そこで多くの企業では、消費者の不安や期待に応え、
 消費者に信頼される企業であるためのコンプライアンス経営を緊急課題として取組んでいる。

  しかし、問題は消費者の信頼獲得上必要な取り組みになっているかどうかである。
 そこで当研究会においては、食料品関連企業を対象に企業のコンプライアンス経営の
 実態調査を行い必要な課題を探ることとした。