第2回compass学習会
      「経営理念 Our Credo に基づく経営 〜ジョンソン・エンド・ジョンソン社の場合〜」

  

  

   第2回compass学習会(2003年9月9日)は、
  ジョンソン・エンド・ジョンソン社
の法務部ディレクター平野学氏をお招きしてお話を伺いました。

 
             ジョンソン・エンド・ジョンソン社では、「Our Credo:我が信条」において、
         ”我々の第一の責任は、我々の製品およびサービスを使用してくれる医師、看護婦、患者、
        そして母親、父親をはじめとする、すべての消費者に対するものであると確信する”と明記し、
        過去の緊急事態発生時にも、この哲学に基づいた迅速な対応が社会の高い評価を受けました。


           
                                  <法務部ディレクター 平野学氏>          
      

                          講演内容 
     <会社概要>
        J&J全社の概要
       日本におけるJ&Jの活動概要
       J&Jの経営の特徴
       「我が信条」
       分社分権化

      
 長期展望による経営
     
  No. 1 or Strong No. 2
     
 Innovation

     < 「我が信条」 の4つの責任>
       1.顧客に対する責任
       2.社員に対する責任
       3.地域社会に対する責任
       4.株主に対する責任


     <タイレノール事件

     <「我が信条」 の実践>

      1.クレドー・サーベイ
      2.クレドー・チャレンジ・ミーティング
      3.トレーニング・プログラム 「Living Our Credo Values」
      4.業務上の行動規範 (Policy on Business Conduct)
      5.スタンダード・オブ・リーダーシップ (Standard of Leadership)


                       
                               
    
    ☆ 上記講演内容に関連する文献として、平野様から下記2冊の書籍をご紹介いただいております。

        ・約束された成長 66年連続増収 J&J社 常勝の経営戦略
            岩淵明男 著 出版文化社1600円+税

        ・成功経営の法則 ジョンソン・エンド・ジョンソンのグローバルスタンダード
            山下辰夫、中村元一 著 ダイヤモンド社 1800円+税

     

  
 学習会に参加された方からは、以下のようなご意見,ご感想,メッセージが寄せられました 

     
アンケートにご協力いただきました参加者の皆様に、心より御礼申し上げます。

 
* 非常にマレな(貴重な)成功事例に触れられて有益でした。

 *  ステークホルダーに対する企業の責任を果たすという目標は、
    「自主行動基準」も「J&J社の内向きの手法」も、マネジメントツールの違いだけで一緒だと思います。
    日本型企業で行動基準を作成する際はどうしても社員不在になりがちで、
    その意味で活用できる場面はあると感じました。

 *  外資らしい企業理念に則った経営で参考にはなりましたが、当社に生かせるかというと・・・です。

 *  歴史のあるmission、厚みのあるコンプライアンス経営に触れることができた。

 * 日本におけるコンプライアンス経営のひとつのモデルと感激しました。

 * これからも「良識ある会社」として成長してください。

 * 我が信条の4つの責任は企業の行動規準を明確に表しています。今後の発展を期待します。

 * 完璧な企業文化に感激です。

 * 一般的に、特に医療用品の営業では、
   コンプライアンスにかかわるような場面が今でもあるのではないかと思われますが、
   無理な営業活動は今日のお話の中だけで片付けられておりますか。